ChatGPT(チャットGPT)の料金は?全プラン・APIで徹底比較
AIチャットの代表格として注目を集める「ChatGPT」は、無料でも利用できますが、有料プランを活用することでその性能を最大限に引き出すことが可能です。
しかし、「どのプランを選べばいいの?」「APIや法人向けはどう違うの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ChatGPTの全プラン(無料・Plus・Pro)をはじめ、法人向けのTeam・Enterprise、API料金体系、さらには他社AIとの比較まで、最新の料金情報をわかりやすく解説します。
あなたの用途に最適なプラン選びの参考にしてください。
また、弊社では「AI使いたいが、どのような適用領域があるのかわからない…」「AI導入の際どのサービス提供者や開発企業を組めばいいかわからない…」という事業者の皆様に、マッキンゼーやBCGで生成AIプロジェクトを経験したエキスパートが無料で相談に乗っております。
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AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模言語モデルを用いた対話型AIサービスで、人間のように自然な対話や文章生成、コード作成など多彩な用途に対応することができます。
この能力の高さから、個人の情報収集や創作活動、ビジネスにおける業務効率化など、様々なシーンでの活用が期待されています。
無料でも利用可能ですが、有料プランにより高性能モデルや追加機能を活用できます。
無料版と有料版(Plus・Pro)の一覧【全3プラン】
ChatGPTには、無料版と有料の「Plus」「Pro」の3つのプランがあります。
無料版は基本的な機能を提供し、有料プランではより高度なモデルや追加機能が利用可能です。
Proプランは企業向けのため、主に無料版と「ChatGPT Plus」という個人向け有料プランが 広く利用されています。
ChatGPT無料版でできること
無料版では、GPT-3.5モデルを使用して基本的な対話や文章生成が可能です。簡単な資料作成やアイディアだしに利用でき、最近では無料版でも画像生成が利用できるようになりました。
ただし、最新のGPT-4.5モデルや高度な機能(コード解釈、音声モード、Web検索など)は利用できません。日常的なチャットや簡単な質問には十分対応できますが、複雑なタスクには制限があります。
ChatGPT Plus(月額約3,000円)でできること
ChatGPT Plusは月額20ドル(約3,000円、為替レートにより変動)で、GPT-4oモデルやGPT-4.5モデルへのアクセスが可能です。
これにより、より高速で正確な応答が得られ、Web検索や音声モード、カスタムGPTの作成などの追加機能も利用できます。個人利用者や中小企業に適したプランです。
頻繁にChatGPTを利用する方や、より高い精度や機能を求める方におすすめです。
ChatGPT Pro(月額約30,000円)でできること
ChatGPT Proは月額200ドル(約30,000円)で、最先端のo1モデルやo1-proモードへ無制限のアクセスが可能です。
これにより、より高度な推論やデータ分析、音声・ビデオ通話機能などが利用できます。
研究者や開発者、プロフェッショナルユーザー向けのプランです。
【日本円表記】料金プラン比較表(2025/04/17時点)
項目 | Free | Plus ($20/月) | Pro ($200/月) |
---|---|---|---|
利用可能なモデル | GPT-4o(制限付き) | GPT-4o(優先アクセス) GPT-4.5 | GPT-4oGPT-4 TurboGPT-4.5 |
コンテキスト長 | 8K トークン | 32K トークン | 128K トークン |
画像生成 | DALL-E 3(枚数制限あり) | DALL-E 3(高制限) | DALL-E 3(高制限) |
動画生成 | 利用不可 | Sora(制限付き) | Sora(高制限) |
応答速度 | 標準 | 高速 | 超高速 |
使用制限 | メッセージ/画像に制限あり | 80メッセージ/3時間(GPT-4o) | ほぼ無制限 |
ChatGPTの法人向けプランの違い【Team・Enterprise】
法人向けには「Team」と「Enterprise」の2つのプランがあり、チーム規模やセキュリティ要件に応じて選択できます。
以下に各プランの比較表を示します。
小規模チームやスタートアップで、管理機能を持ちつつChatGPTを活用したい場合には「Team」プランが適しています。 ユーザー単位の月額料金で、複数人での安全な利用やGPTsの共有が可能です。
一方、大規模企業や高度なセキュリティが必要な組織、無制限の利用が必要な場合には「Enterprise」プランが推奨されます。
Enterpriseプランは個別の見積もりとなるため、具体的なニーズをOpenAIに問い合わせる必要があります。
料金の支払い方法
ChatGPTの有料プランは、ブラウザ版とスマートフォンアプリ版の両方で支払いが可能です。
ブラウザ版の支払い方法
ブラウザ版では、ChatGPTの公式サイトにログイン後、アカウント設定から「Upgrade」オプションを選択し、クレジットカード情報を入力して支払いを行います。支払いは月額制で、自動更新されます。
スマホアプリ版の支払い方法
スマートフォンアプリ版では、アプリ内から「Upgrade」オプションを選択し、Apple IDまたはGoogleアカウントを通じて支払いを行います。こちらも月額制で、自動更新されます。
ChatGPT APIの料金体系
ChatGPTの機能を自身のアプリケーションやサービスに組み込むことができるAPI(Application Programming Interface)は、利用量に応じた従量課金制となっています。
これは、事前に決まった月額料金を支払うのではなく、実際にAPIを使用した分だけ料金が発生する仕組みです。
トークン課金システムの仕組み
APIでは、入力と出力のテキストが「トークン」と呼ばれる単位に分割され、使用したトークン数に応じて料金が発生します。
1トークンは英単語の一部や記号などに相当し、モデルやコンテキストサイズによって料金が異なります。
おおよそ英単語の約75%(日本語の場合は1文字あたり1〜3トークン程度)に相当します。
APIを利用する際、入力したテキスト(プロンプト)と、ChatGPTが生成したテキスト(レスポンス)の両方がトークンとしてカウントされ、その合計トークン数に応じて料金が発生します。
つまり、長い文章を入力したり、長い応答を生成させたりするほど、消費トークン数は増え、料金も高くなります。
この仕組みにより、利用者は実際に処理したテキスト量に見合った料金を支払うことになります。
料金計算方法
料金は、モデルごとに設定された1,000トークンあたりの単価に基づいて計算されます。
例えば、GPT-4oモデルでは、入力と出力のトークン数を合計し、それぞれの単価を掛け合わせて合計料金を算出します。
具体的な料金計算式は以下のようになります。
料金 = (入力トークン数 / 1000) × 入力単価 + (出力トークン数 / 1000) × 出力単価
例えば、あるモデルの入力単価が$0.001/1kトークン、出力単価が$0.002/1kトークンで、入力に500トークン、出力に1500トークン使用した場合、
料金は (500 / 1000) × $0.001 + (1500 / 1000) × $0.002 = $0.0005 + $0.003 = $0.0035 となります。
利用するモデルの性能が高いほど、トークン単価も高くなる傾向があります。
GPT-4o/GPT-4.5/o1-proなど主要モデル別の料金
主要モデルのAPI料金は、モデルごとに大きく異なります。特に高性能モデルほど料金は高く設定されています。
以下はOpenAI公式の料金情報を基にした主要モデルの価格一覧です(2025年4月時点・1,000トークンあたりの料金・USD表記)。
このように、タスクに応じてモデルを選ぶことで、コストと性能のバランスを最適化できます。
API課金における消費税
ChatGPT APIの課金においても、日本国内ユーザーは消費税(10%)が別途加算されます。OpenAIからの請求書には「VATまたは消費税」項目として明記され、支払総額に上乗せされます。経費処理や請求管理を行う際には注意が必要です。
ChatGPTと他AIの料金比較【Claude・Gemini】
ChatGPT以外にも、Anthropicの「Claude」やGoogleの「Gemini」など、強力な競合AIが存在します。それぞれ料金体系や利用可能な機能が異なり、用途に応じて使い分けが求められます。
Claudeの料金プラン
Claudeは、Anthropic社が提供するチャットAIで、特に長い文章の読解や生成、安全性に重点を置いたAIです。
個人向けのプランとしては、無料のFreeプランと有料のProプラン(月額20ドル)、法人向け有料プランであるTeamプランやEnterpriseプランがあります。
Claude Proでは、無料版の約5倍の利用が可能となり、最新モデルへの優先アクセス、ピークタイムの優先利用などの特典があります。特に長文のドキュメントを扱ったり、より複雑な対話を行いたい場合にメリットがあります。法人向けにはAPI提供やカスタムソリューションも存在します。
Claudeで使えるAIモデルについては、
より複雑な考察に優れた推論モデルである”Claude 3.7 Sonnet”、
幅広いタスクをこなす高性能モデルの”Claude 3 Opus”、
処理速度が速くて要約や簡潔な質問応答に特化した”Claude 3.5 Haiku”
の3つのモデルがありますが、FreeプランではClaude 3.7 Sonnetのみ、Proプラン以上ですべてのモデルが利用可能です。
Geminiの料金プラン
Geminiは、Googleが提供するAIチャットサービスです。Gemini Advancedに加入することで、高性能モデル「Gemini 2.5 Pro」などが利用できます。
GmailやDocsなどGoogle Workspaceとの連携機能が強みです。
【日本円表記】料金表
各AIとも、同等価格帯のプランでは類似のモデル性能が期待でき、比較検討が重要です。
ChatGPT有料プランへの課金は必要?
有料プランに加入すべきかは、ユーザーの目的や使用頻度によって異なります。以下にその判断基準を示します。
有料プランにするメリット
有料プランでは、最新モデル(GPT-4.5)が使用でき、高速な応答、Web検索や音声モードの利用など、利便性が向上することで、文章生成の質、複雑な指示への理解度、推論能力などが大幅に向上し、より高度な要求に応えられるようになります。
さらに、Webブラウジング機能、データ分析機能、GPTs(カスタムAI)の作成・利用といった拡張機能も利用可能になり、活用の幅が大きく広がります。
頻繁に利用するユーザーやビジネスや開発に利用する場合、投資価値は十分にあります。
有料プランにするデメリット
費用がかかることが最大のデメリットです。日常的に軽い用途でしか使わないユーザーには、無料版で十分なケースもあります。
自分の利用目的と頻度、予算を照らし合わせて、費用対効果を検討することが重要です。
有料プランがおすすめの人
- 高速・正確な応答が必要なビジネスパーソン
- 開発者やマーケター、AI研究者
- プロンプト生成やカスタムGPTを使いこなしたい人
研究者、開発者、コンテンツクリエイター、企画職など、AIを高度なツールとして使いこなしたいと考えている人には、有料プランへの投資価値は高いと言えるでしょう。
無料で試してから、必要性を感じた段階でアップグレードするのが現実的な選択です。
まとめ
ChatGPTは、無料でも高機能なAIチャットを体験できますが、有料プランではより精度の高い応答や多機能な利用が可能になります。
個人利用にはPlus、開発者やビジネスユースにはProや法人向けプランが適しています。
API利用や他AIとの比較も含め、自分のニーズに合った最適な選択をすることが、AI活用の第一歩となるでしょう。
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