Cursor徹底ガイド|無料版からAI補完・Composerまで使い方・料金・機能を総まとめ
Cursorは、VS Codeの操作感を保ったまま高度なAI補完やチャット型支援を備えた次世代型コーディングエディタです。 開発効率の向上に加え、セキュリティや拡張性にも優れており、個人から企業開発まで柔軟に対応できます。
この記事では、Cursorの機能、使い方、料金体系、GitHub Copilotとの違いまで、導入検討に役立つ情報を詳しく解説します。
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AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
Cursorとは
Cursorは、AIによるコード補完やチャット機能を搭載した革新的なエディタです。
従来の開発環境に近い操作感を保ちながら、開発効率の向上を実現します。
本章では、Cursorの基本的な特徴と、その中核となる2つの要素について解説します。
VS Codeの操作感そのままに使えるAIエディタ
開発者が日常的に使っているショートカットキーやUI設計をそのまま継承しているため、VS Codeの操作感そのままに使えるAIエディタです。
そのため、既存の環境からの移行もスムーズで、すぐに実務で活用できます。
AIコーディング支援の仕組み
Cursorは、入力中のコードやコメントをもとに、AIがリアルタイムで文脈を理解し、次に必要なコードを予測・提案することで、AIコーディング支援の仕組みを実現しています。
この仕組みにより、補完候補は常に現在の操作に即したものとなり、従来のルールベースの補完よりも圧倒的に精度が高くなっています。
加えて、チャット形式でのリファクタリングやデバッグも可能で、開発中の課題を即時に解決へと導きます。
Cursorの活用メリット5選
AIエディタとしてのCursorは、ただコードを補完するだけのツールではありません。 開発効率の向上やセキュリティ対策、拡張性の高さなど、業務利用に適した機能を多く備えています。
本章では、企業利用を見据えた具体的な5つのメリットについて紹介します。
高精度なコード補完で開発効率を向上
CursorのAIは文脈を正確に理解し、高精度なコード補完をすることで開発効率を向上できます。
コーディング中に自然な流れで最適なコードが提案されることで、タイポや構文ミスの削減にもつながり、開発の生産性が安定して向上します。
AIチャットによる即時リファクタリング支援
CursorのAIチャットはコード全体の意図や構造を理解し、即座に改善案を提案できるため、AIチャットによる即時リファクタリング支援が可能です。
コーディング中に自然言語で質問を投げかけるだけで、安全かつ効率的なコード改善がスムーズに行えます。
利用目的に応じたAIモデルの切り替え機能
Cursorではタスクの特性に応じて複数のAIモデルを選択できるため、利用目的に応じたAIモデルの切り替え機能を備えています。
軽量モデルで高速に補完したり、高精度モデルで精緻な対応をしたりと、用途に合わせて柔軟なAI活用が可能です。
セキュリティに配慮した安心の開発環境
Cursorはローカル実行や企業向けのプライバシー制御にも対応しており、セキュリティに配慮した安心の開発環境を提供できます。
特に企業ユースでは、コードの外部送信を制限した設定もでき、開発データの保護と情報漏洩対策が確実に行えます。
業務に応じて柔軟に広がる拡張性
CursorはプラグインやAPI連携に対応しているため、業務に応じて柔軟に広がる拡張性を持っています。
社内ツールとの統合やCI/CDとの連携にも対応できるため、開発チームごとのワークフローに合わせた最適な構築が可能です。
Cursorは無料で使える?料金プラン解説
AIエディタの導入においては、機能とともにコストの透明性や選べるプランの柔軟さも重要な判断材料です。
Cursorは無料で試せるHobbyプランから、商用にも対応したPro・Businessプランまで、用途に応じた料金体系を備えています。
本章では、それぞれのプランで何ができるのか、機能と価格の違いをわかりやすく解説します。
無料版(Hobby)の範囲
無料版(Hobby)の範囲は、月間2,000回のコード補完と、月50回の低速プレミアムリクエストが利用できる内容です。
基本的なAIコード補完やチャット機能を無料で試すことができ、個人開発者や小規模チームの初期利用に適しています。
Proプランの機能と料金
Proプランの機能と料金は、月額20ドル(年払いなら月額16ドル)で、無制限のコード補完と月500回の高速プレミアムリクエストが利用できる内容です。
GPT-4やClaude 3.5、3.7 Sonnetなど高性能AIモデルを使った高度なコード生成や編集が可能であり、商用プロジェクトや中規模チームに適しています。
Businessプランの機能と料金
Businessプランの機能と料金は、月額40ドル/ユーザーで、Proプランの全機能に加え、プライバシーモード、一括請求、管理者ダッシュボード、SAML/OIDC SSOなどの企業向け機能が利用できる内容です。
セキュリティ対策や管理機能を強化したい大規模チームや企業に適しています。
Cursorのインストール方法と初期設定
Cursorを使い始めるには、まずエディタ本体のダウンロードと、初期設定・言語設定・モデル連携などの準備が必要です。
導入作業は数ステップで完了するため、技術的な知識がなくても安心して進められます。
本章では、企業での導入を前提に、インストールから主要設定までの流れをわかりやすく解説します。
ダウンロード手順
ダウンロード手順は、Cursor公式サイトにアクセスしてインストーラーをダウンロードするだけで、すぐに利用を開始できる流れです。
手順はシンプルで、初めての方でも迷わず導入できます。 ① 公式サイトにアクセス ② トップ画面の「Download for Mac」または「Download for Windows」をクリックします。 ③ ダウンロードしたファイルを起動してインストールを実行します。 ④ 起動後、「Sign in with GitHub」でログインして使用開始します。
初期設定と日本語設定
アプリ左下の「Settings」から「Language」を選択し、「Japanese」の初期設定と日本語設定も対応可能です。
また、テーマやフォントなど、使いやすさを調整するためのオプションも豊富に用意されています。
APIキー・モデル設定
APIキー・モデル設定は、AI補完やチャット機能を最大限に活用するために必要な初期設定です。 Cursorでは、OpenAIやAnthropicなどのAPIキーを登録し、モデルを柔軟に選択・切り替えることが可能です。
設定方法は、「Settings」→「Providers」から対象のプロバイダー(OpenAIやAnthropicなど)を選び、APIキーを入力します。 この設定を済ませることで、補完精度の高いモデルによるコード生成やチャットが有効化され、開発の生産性が大きく向上します。
Cursorの基本的な使い道
Cursorは、コード補完やチャットによる支援に加え、専用モードを使った編集機能も充実しており、実践的な開発シーンでの活用が可能です。
本章では、実際にCursorを使ってコードを生成・修正・編集する基本的な3つの使い方を紹介します。
Tab補完でコード生成
Tab補完でコード生成は、Tabキーを押すだけでAIが提案するコードを即座に反映できる機能です。
現在のカーソル位置や直前の文脈に応じて動的に補完候補が生成されるため、反復的な記述や定型文の入力が効率化され、コーディングのスピードと精度を向上させることができます。
AIチャットでエラー解決
AIチャットでエラー解決は、自然言語で質問するだけでエラーの意味や修正案を即時に提案してもらえる機能です。
エラー内容を理解した上で適切な対応策を示してくれるため、デバッグ時間を短縮でき、初学者から実務担当者まで幅広く開発支援に活用できます。
Composerモードでコード編集
Composerモードでコード編集は、ステップや処理の流れをドラッグ&ドロップで視覚的に構築できる機能です。
プログラミングに不慣れなメンバーでも直感的にロジック設計ができ、コードの自動生成や条件分岐も視覚的に管理できるため、開発全体の透明性とチーム内での共有効率が向上します。
Cursorの高度な使い方
Cursorは基本的なコード補完やチャット機能だけでなく、開発規模やプロジェクト要件に応じて活用できる高度な機能も備えています。
本章では、MCPサーバーの連携やマルチモーダルモデルの導入といった、より実践的な利用方法について解説します。
MCPサーバーの利用
MCPサーバーの利用により、カスタムモデルや社内環境に最適化されたAIの使い方ができます。
外部APIに依存せず、機密情報を社内で安全にAI処理できます。
また、MCPサーバーを通じて複数のモデルを切り替える柔軟な運用も実現可能です。
マルチモーダル対応モデルの利用
マルチモーダル対応モデルの利用により、テキスト以外の情報も活用した柔軟なAI処理が可能な使い方ができます。
Cursorは画像や表形式データなどのマルチモーダル情報に対応しつつあり、視覚情報を含むドキュメント生成やビジュアル出力にもAIが対応できるよう設計されています。
今後のアップデートでは、さらに広範なデータ形式への対応が進み、開発現場での応用範囲が一層拡大する使い方が期待されます。
CursorとGitHub Copilotの違い
AIによるコード補完ツールを選ぶ際は、補完精度や操作性、コストの違いを総合的に比較することが重要です。
本章では、CursorとGitHub Copilotの代表的な違いを4つの観点からわかりやすく解説します。
GitHub Copilotとは
GitHub Copilotとは、OpenAIのCodexを基盤とするAIコードアシスタントであり、Visual Studio CodeやJetBrainsなどのIDEに組み込んで使えるツールです。
自然言語のコメントをもとにコード提案が行われ、補完から関数生成まで支援してくれる仕組みが特徴です。Cursorと同様にAIによる開発支援を行う点で共通していますが、操作性や提供機能には違いがあります。
補完精度と速度
Cursorのほうが開発文脈への理解度が高く、より自然な補完提案が可能な点で補完精度と速度に違いがあります。
特に複数ファイルを跨ぐ依存関係やコメントの意図まで反映した補完において、Cursorはプロジェクト全体を分析して精度を高めています。一方、GitHub Copilotは汎用的な補完が中心です。
UI/UXの違い
CursorはVS Codeとほぼ同一の操作感で使えるため、UI/UXの違いにおいて慣れやすさが大きな強みです。
GitHub Copilotは既存IDEの拡張機能として動作するのに対し、CursorはIDEそのものがAIと統合されており、AIチャットやプロンプト機能などの専用UIがはじめから備わっています。
運用コストの違い
GitHub Copilotが月額10ドル程度の単一料金に対し、Cursorは無料プランからBusinessプランまで選択肢が豊富なため、運用コストの違いがあります。
特に企業利用や複数人チームでの導入を考えると、Cursorの管理機能や課金体系は柔軟性が高く、選択の幅が広いのが特徴です。
Cursor利用時の3つのリスク
AIによるコーディング支援は開発効率を高める一方で、企業利用においては注意すべきリスクも存在します。
特に、セキュリティやコスト、運用面での配慮が不十分なまま導入を進めてしまうと、想定外のトラブルに繋がる恐れがあります。
本章では、Cursorを業務で活用する際に知っておきたい代表的な3つのリスクについて解説します。
開発データが外部に漏れるリスク
開発データが外部に漏れるリスクがあるため、機密情報の取り扱いには細心の注意が必要です。
Cursorではクラウド上のAIモデルを利用するため、ソースコードや設計情報が外部通信に含まれる可能性があります。 商用利用や顧客案件で使用する場合は、プライバシーモードやオンプレミス環境(企業が自社内に構築・管理するサーバー環境)との連携が推奨されます。
AI経由で発生する新たな攻撃経路
AI経由で発生する新たな攻撃経路が存在するため、コード提案の信頼性を常に確認する必要があります。
AIが生成するコードには意図せず脆弱性が含まれる場合があり、そのまま採用するとセキュリティリスクを引き起こします。
コードレビューやセキュリティ検証を並行して行う体制を整えることが、安全な運用には欠かせません。
特定モデルへの依存によるコスト増加
特定モデルへの依存によるコスト増加が起きる可能性があるため、利用頻度と費用のバランスを意識する必要があります。
Cursorの高度な機能を利用するには、GPT-4など高性能モデルの使用が前提となることが多く、API利用料が想定以上に膨らむケースもあります。 自社の開発ニーズに応じて、適切なプランやモデルを選定し、コストの最適化を図ることが重要です。
よくある質問(FAQ)
Cursorは既存の開発スタイルに近い設計でありながら、AIによる支援機能が強化されています。
本章では、特に利用検討時に多く寄せられる基本的な疑問に対して、明確に回答します。
操作性やファイル保存先など、実際の運用に関わるポイントを中心に解説します。
CursorとVS Codeの違いは?
CursorとVS Codeの違いは、AIとの統合レベルにあります。
VS Codeは汎用のコードエディタで、AI機能は拡張機能として追加しますが、CursorはAI補完やチャットが標準搭載されており、エディタそのものに深く統合されています。
そのため、AI機能の応答速度やインターフェースの自然さにおいて、Cursorのほうが一体感があります。
ファイルはどこに保存される?
ファイルはどこに保存されるかというと、Cursorではローカル環境に保存されます。
通常のVS Codeと同様に、作業中のプロジェクトファイルはユーザーのローカルディレクトリに保持され、特別なクラウド保存は初期設定では行われません。
ただし、GitHub連携などを使えば、クラウド共有も可能です。
まとめ
Cursorは、AIによるコード補完やチャット、Composerモードなど、現場の開発効率を高める多彩な機能を備えています。
特に、VS Codeとほぼ同じ操作感で使えるため、既存環境からの移行がスムーズであり、AI導入の第一歩として非常に現実的な選択肢となります。
また、セキュリティ面の配慮や料金プランの柔軟さも、企業利用に適しているポイントです。MCPサーバーの活用やマルチモーダル対応といった高度な使い方まで備えているため、規模や目的に応じた運用が可能です。
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