Gladiaとは?使い方・料金・日本語対応・安全性まで徹底解説【初心者向け】

最終更新日: 2025-05-01

社内会議や商談、動画コンテンツの文字起こし作業に時間を取られていませんか。

「Gladia(グラディア)」は、高精度なAIがリアルタイムで音声や動画をテキスト化し、業務効率を大きく向上させるクラウド型ツールです。

この記事では、Gladiaの使い方から料金、日本語対応、安全性まで、初めての方にもわかりやすく解説します。企業導入の判断材料として、ぜひご活用ください。

音声・動画の自動文字起こしツール「Gladia」の使い方や料金、日本語対応、安全性を初心者向けにわかりやすく解説します。導入前に知っておくべき判断材料がこの記事で詳しくわかります。

また、弊社では「AI使いたいが、どのような適用領域があるのかわからない…」「AI導入の際どのサービス提供者や開発企業を組めばいいかわからない…」という事業者の皆様に、マッキンゼーやBCGで生成AIプロジェクトを経験したエキスパートが無料で相談に乗っております。

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仲 思成
監修者: 仲 思成

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。

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Gladiaとは?

Gladiaホーム画面
出典:Gladia公式サイト

Gladiaは、AIを活用した高精度な文字起こしサービスで、音声動画データテキスト変換できるクラウド型ツールです。

API経由だけでなく、Webインタフェースでも利用可能なため、開発者だけでなく一般ユーザーにも扱いやすい設計となっています。

文字起こし精度が高く、複数言語に対応している点から、ビジネス用途やメディア制作の現場でも注目されています。

社内会議の議事録作成やカスタマーサポート対応の記録、動画コンテンツの字幕生成などにも活用でき、業務効率化やコンプライアンス対応の面でも有効です。

Gladiaの使い方|文字起こし開始までの手順

Gladiaの使い方|文字起こし開始までの手順イメージ画像
出典:Gladia公式サイト

Gladiaは、ファイルのアップロードから文字起こし、結果の編集・保存までを直感的な操作で完結できる点が特徴です。

本章では、音声ファイルの登録から文字起こし完了までの流れを、4つのステップに分けて解説します。

音声・動画ファイルのアップロード

ドラッグ&ドロップまたは「ファイルを選択」で、音声・動画ファイルのアップロードが簡単にできます。 アップロード画面から直接操作でき、MP3・WAV・MP4など幅広い形式に対応しています。

最大2時間の音声や映像にも対応しており、初めての方でもスムーズに始められます。

画面上には「アップロード」セクションがあり、中央に「ファイルを選択」ボタンとドラッグ&ドロップの案内が表示されています。

ファイルを指定するとすぐにアップロードが開始され、画面上で進行状況がリアルタイムで確認できます。

ファイルアップロード型文字起こしの開始

ファイル選択後、画面の案内に従って「Next」ボタンをクリックするだけで、Gladiaが自動的に音声を解析し、ファイルアップロード型の文字起こしの開始です。

アップロード後は、処理の進行状況やファイル名が画面に表示され、結果もその場で確認・編集できます。誤認識箇所は直接修正でき、精度を求める業務にも対応可能です。

リアルタイム文字起こしの実行

リアルタイム文字起こしの実行
出典:Gladia公式サイト

ブラウザ上で録音を開始するだけで、リアルタイム文字起こしの実行が可能です。 マイクから取り込まれた音声がそのまま即時にテキスト化され、話した内容をリアルタイムで確認できます。

会議やインタビューなど、同時進行での記録が必要な場面に適しており、操作もシンプルで特別な設定は不要です。

画面上には「Live Transcription」セクションがあり、「Start Recording」ボタンを押すとマイクが起動し、音声がテキストとして即座に表示され始めます。

文字起こし結果の編集・保存

変換後のテキストはその場で直接修正でき、文字起こし結果の編集・保存がスムーズに行えます。

画面上の編集フィールドで誤認識箇所を直し、精度を高めた上でエクスポートすることが可能です。

出力形式はTXTやCSVなど複数から選べるため、用途に応じて柔軟にデータを活用できます。

画面にはテキストエリアが表示され、文字起こし結果の右側にある「Edit」ボタンをクリックすると、編集モードに切り替わり、直接入力で修正が可能です。保存は「Export」ボタンから形式を選んで行えます。

Gladiaの料金体系|無料・有料プラン比較

Gladia料金体系画面
出典:Gladia公式サイト

Gladiaは、無料から始められる柔軟な料金体系を採用しており、用途や利用量に応じて最適なプランを選択できます。

月10時間まで使える無料プランのほか、従量課金のProプラン、大規模利用に対応したEnterpriseプランも用意されています。

本章では、各プランの機能と費用の違いを整理し、導入前に知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

無料プランの機能

毎月30分まで文字起こし無料で使えるのが、Gladiaの無料プランの機能です。

音声・動画ファイルをアップロードするだけで、リアルタイム変換も含めて試すことができます。

対応言語や基本的な精度は有料版と同じなので、事前検証や小規模な利用には十分です。

登録後すぐに使い始められ、APIキーの取得も不要なため、手軽に性能を確認できるのが強みです。

有料プランの種類と機能

Gladiaの有料プランの種類と機能は従量課金型とカスタム契約型の2種類があり、利用目的や企業規模に応じて柔軟に選べる点が特徴です。

以下の表では、それぞれの機能や特徴を比較しています。

プラン名 料金(目安) 主な機能・特徴 対象ユーザー
無料プラン 月10時間まで無料 登録後すぐに利用可能。バッチ転写、話者分離、リアルタイム転写、ファイルサイズ・長さ無制限。※同時実行は不可。 個人ユーザー、試用目的のユーザー
プロプラン バッチ転写:$0.612/時間リアルタイム転写:$0.144/時間 無料プランの機能に加え、100以上の言語対応、翻訳、タイムスタンプ、句読点・大文字自動補正、デュアルチャンネル対応など。 中小企業、メディア関係者
カスタムプラン 応相談(個別見積) カスタムデータ保持、SLA対応、オンプレミス/クラウド選択可、専任サポート・電話対応などエンタープライズ向け機能。 大企業、公共機関、セキュリティ重視の組織

費用感としては、1時間で約180円と非常に手頃です。 業務用途で継続的に使う場合は、ベーシックプランでも十分に対応できます。 大量の音声処理が必要な場合は、エンタープライズプランで要件に応じたカスタム契約を検討しましょう。

Gladiaを日本語表示にする方法

Gladia日本語表示にする方法イメージ画像
出典:Gladia公式サイト

Gladiaの公式サイトは現時点では英語表示が基本ですが、ブラウザ機能やAPI設定を活用することで日本語対応も可能です。

特に日常的に使用するユーザーにとっては、作業効率や理解度の向上にもつながるため、日本語化の方法は押さえておきたいポイントです。

本章では、ブラウザ拡張とAPI設定の2つのアプローチをご紹介します。

ブラウザの拡張機能を利用する方法

Google翻訳やDeepLのツールを使えば、Gladiaを日本語表示で操作できるのがブラウザの拡張機能を利用する方法です。

翻訳系のアドオンを有効にするだけで、インターフェース全体が自動で日本語に変換されます。英語が苦手でも安心して活用できます。

API経由で利用する方法

API経由で利用する方法では、Gladiaの公式APIを使ってテキスト変換処理実行します。 Pythonなどのプログラミング環境からAPIエンドポイントにリクエストを送ることで、リアルタイムに音声を文字起こしできます。

APIキーの取得、パッケージのインストール、認証設定といった初期準備は必要ですが、業務システムや社内ツールに組み込むことができるため、柔軟なカスタマイズや自動処理にも対応できるのがメリットです。

Gladiaの安全性|利用前に知るべきポイント

Gladia安全性|利用前に知るべきポイントのイメージ画像
出典:Gladia公式サイト

業務にAIツールを導入する際、安全性の確認は欠かせません。 とくに文字起こしのように音声データを扱う場合、情報漏洩や不正アクセスのリスクを事前に把握しておくことが重要です。

本章では、Gladiaがどのようにインフラや通信のセキュリティを確保しているか、データ保護の取り組み、利用者側で注意すべきポイントを紹介します。

インフラ・ネットワークの保護対策

インフラ・ネットワークの保護対策として、GladiaはISO準拠のクラウド環境でシステムを運用しています。

通信にはTLS(Transport Layer Security)を採用し、通信経路上の盗聴や改ざんを防止しています。

また、外部からの不正アクセスに対してもファイアウォールやアクセス制限を設けるなど、企業レベルのセキュリティ体制整備されているのが特徴です。

データ暗号化とプライバシーポリシー

データ暗号化とプライバシーポリシーに関して、Gladiaは音声データや生成されたテキスト暗号化して保管しています。

ユーザーデータの取り扱いは、GDPR(EU一般データ保護規則)にも準拠しており、プライバシー保護の観点でも信頼性が高い設計です。

また、ユーザーが明示的に削除をリクエストすれば、データの完全削除にも対応可能です。

利用時に注意すべきリスクと推奨対策

利用時に注意すべきリスクと推奨対策は、社外秘データの取り扱いと保存場所の確認です。

クラウド上にアップロードする以上、企業ポリシーに基づいた使用が前提となります。

重要な会議音声や個人情報を含む内容を扱う場合は、ファイル削除設定やローカル保存のルールを社内で整備しておくことが推奨されます。

Gladiaのトラブルシューティング|よくある問題と対策

「ビジネスマンが複数のモニターを使ってトラブルシューティングを行っている様子。寒色系の色味で、企業向けのデジタルな雰囲気が表現されている。」

Gladiaは高機能かつ直感的に使えるサービスですが、実際の利用現場では費用や処理時間などでつまずくケースもあります。

導入前の不安や、運用中に感じやすい疑問に対して、あらかじめ対策を知っておくことでスムーズに活用しやすくなります。

本章では、特に問い合わせの多い「費用」と「処理時間」に関する問題を中心に、解決のヒントを紹介します。

Gladiaの費用はいくらですか?

Gladiaの費用はいくらかというと、無料プランでは月30分まで無料で利用でき、有料プラン1分あたり約3円(0.018€)の従量課金制です。

月額課金ではなく、使った分だけ支払うシンプルな料金体系のため、使い過ぎを防ぎながら柔軟に運用できます。

エンタープライズ向けにはカスタム見積のプランも用意されており、大量利用やセキュリティ強化が必要な企業にも対応しています。

Gladiaの文字起こしにかかる時間は?

Gladiaの文字起こしにかかる時間は、ファイルサイズや混雑状況にもよりますが、一般的には数分以内で処理が完了します。 特に2時間以内のファイルであれば、大半のケースでリアルタイムに近い速度で文字起こしが可能です。

ただし、アップロード直後は多少の待機が発生することもあるため、業務用途では余裕を持ったスケジュール設定がおすすめです。

まとめ

「モダンなオフィスで音声認識ソフトを操作するビジネスマンたち。多言語字幕やリアルタイム文字起こしが表示された透明ディスプレイを活用し、寒色系で企業的な雰囲気が表現されている。」

本記事では、AI文字起こしツール「Gladia」の機能・使い方・料金・日本語対応・安全性まで、企業視点で押さえておきたい要点を網羅的に解説しました。

高精度な音声認識と多言語対応、ブラウザベースの直感的な操作性、従量課金制によるコスト管理のしやすさは、導入のハードルを大きく下げています。

さらに、API連携やセキュリティ対策も整っており、社内の議事録作成、顧客対応の記録、メディア制作まで幅広く活用可能です。

「まず試してみたい」という段階でも、無料プランからスタートできます。

業務効率化データ活用の強化を図りたい企業にとって、今がGladia導入の好機です。

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