Llamaとは?日本語対応状況・使い方・商用利用の条件まで徹底解説

最終更新日: 2025-05-12

自然言語処理の注目が高まる中、「Llama(ラマ)」という言葉を目にする機会が増えていませんか。

Llamaは、オープンソースとして注目される大規模言語モデルの一つであり、AI開発業務効率化に関心のある方にとって重要な選択肢となっています。

本記事では、Llamaの概要から、日本語対応状況、利用方法、商用利用の条件、そして業務ごとの活用例までを整理し、実践的な視点で解説していきます。

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仲 思成
監修者: 仲 思成

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。

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Llama(ラマ)とは何か?

Llamaホーム画面

Llamaは、Meta(旧Facebook)が開発した大規模言語モデル(LLM)で、自然言語処理タスクに対応する高性能なAIモデルです。

2023年に初代Llamaが公開され、その後Llama 2Llama 3と進化を遂げています。

これらのモデルは、オープンソースとして提供され、研究や商用利用が可能です。特にLlama 2以降は、商用利用の条件が明確化され、多くの企業や開発者に採用されています。

Llamaは日本語対応してるか?

Llamaは日本語対応してるか?

標準のLlamaモデルは主に英語データで訓練されており、日本語対応は限定的です。

しかし、日本語に特化した追加学習モデルが開発され、日本語での利用も可能になっています。

標準Llamaの日本語対応状況

標準のLlamaモデルでは、日本語の学習データが少なく、日本語での精度は高くありません。そのため、日本語での利用には制限があります。

日本語での出力が必要な場合は、日本語特化モデルの利用が推奨されます。

日本語特化・追加学習モデルの紹介

日本語特化・追加学習モデルの紹介
出典:ELYZA HP

ELYZA社が開発した「ELYZA-japanese-Llama-2」は、Llama 2をベースに日本語データを追加学習したモデルです。

このモデルは、70億および130億パラメータのバージョンがあり、商用利用も可能です。

日本語での性能は、GPT-3.5に匹敵すると評価されています。

Llamaの使い方

Llamaの使い方

Llamaは、WebサービスAPIローカル環境など、さまざまな方法で利用できます。以下に、それぞれの利用方法を紹介します。

Webサービスでの利用

Hugging Faceなどのプラットフォームを通じて、ブラウザ上でLlamaモデルを試すことができます。

特にELYZA-japanese-Llama-2のデモは、インストール不要で日本語の性能を体験できます。

API・開発環境での利用

ReplicateなどのAPIサービスを利用することで、Llamaモデルを簡単に組み込むことができます。

PythonJavaScriptなどの言語で、数行のコードを書くことで、Llamaを活用したアプリケーションを開発できます。

ローカル実行(開発者向け)

ローカル環境でLlamaを実行するには、OllamaLM Studioなどのツールを使用します。

これらのツールを使うことで、インターネット接続なしでLlamaモデルを利用でき、プライバシーやセキュリティの面でも安心です。

Llamaの利用条件は?

Llamaの利用条件は?

Llamaモデルの利用には、ライセンス条件を遵守する必要があります。以下に、オープンソースの範囲と制限商用利用の可否と条件利用時の注意点を説明します。

オープンソースの範囲と制限

Llama 2およびLlama 3は、Meta社の「Llama Community License」のもとで提供されています。

このライセンスでは、研究や商用利用が許可されていますが、再配布時にはライセンス文書の添付が必要です。

商用利用の可否と条件

商用利用は、月間アクティブユーザー数(MAU)が7億人未満であれば、無料で可能です。

MAUが7億人以上の場合は、Meta社とのライセンス契約が必要になります。

利用時の注意点

Llamaモデルを利用する際は、ライセンス条件を遵守し、適切な使用を心がける必要があります。

特に、再配布や商用利用を行う場合は、ライセンス文書の添付Meta社との契約が求められることがあります。

Llamaの活用例【業務別ユースケース】

Llamaの活用例【業務別ユースケース】

Llamaモデルは、さまざまな業務で活用されています。以下に、具体的なユースケースを紹介します。

カスタマー対応での自動応答

Llamaを用いたチャットボットは、カスタマーサポートの自動化に貢献しています。

自然な対話が可能で、顧客満足度の向上対応コストの削減が期待できます。

コンテンツ生成

Llamaは、記事の執筆や要約、翻訳などのコンテンツ生成にも活用されています。特に、日本語特化モデルを使用することで、高品質な日本語コンテンツの生成が可能です。

プログラミング支援

Llamaは、コードの自動生成バグの検出コードレビューなど、プログラミング支援にも利用されています。開発効率の向上品質の改善に寄与しています。

まとめ

Llamaは、Meta社が開発した高性能な大規模言語モデルで、研究から商用利用まで幅広く活用されています。

日本語対応については、標準モデルでは限定的ですが、ELYZA社などが開発した日本語特化モデルを利用することで、高品質な日本語処理が可能です。利用方法も多岐にわたり、WebサービスAPIローカル環境など、ニーズに応じて選択できます。

ライセンス条件を遵守し、適切に活用することで、さまざまな業務においてLlamaの力を最大限に引き出すことができるでしょう。

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