NotebookLMの料金は?無料・有料プランの違いや制限・選び方も解説
NotebookLMは、Googleが提供するAI活用ツールとして注目を集めていますが、その料金体系や無料プランの制限、有料プランとの機能差について十分に把握できていない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、NotebookLMの基本機能から料金プランの詳細、無料・有料プランの違い、ユースケースに応じたプランの選び方まで、導入検討に必要な情報を網羅的に解説します。
また、弊社ではマッキンゼーやGAFA出身のAIエキスパートがAI導入に関する無料相談を承っております。
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AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
NotebookLMとは?
NotebookLMは、Googleが提供するAI搭載型のノートツールです。
このノートツールではユーザーがアップロードしたドキュメントをAIが整理・分類・管理することで、ノート内検索時の情報取得を効率的に行うことができます。
どのようなユーザー向けのツールなのか?
NotebookLMは、研究者、学生、教育関係者、企業のドキュメント管理者、個人の知識管理者など、情報整理や分析を必要とする幅広いユーザーに適しています。
特に、大量の資料を効率的に管理し、AIの支援を受けて情報を整理したい方におすすめです。
ChatGPTや他のAIノートツールとの違い
NotebookLMと他のAIノートツールとの違いは、大きくは情報の出典の違いにあります。
NotebookLMはユーザーがアップロードしたドキュメントデータの中でリサーチや分析を行うため、手元の情報整理に適しています。
一方、ChatGPTなどの他のAIノートツールは、インターネット上の情報や各社独自のデータセットを使用しています。
NotebookLMの代表的な機能
NotebookLMは、AIを活用してユーザーの情報整理や分析を支援する多彩な機能を備えています。
以下では、代表的な機能と具体的な活用事例について紹介します。
ソースに基づいた情報提供
NotebookLMは、ユーザーがアップロードしたドキュメントの内容を基に、質問に対して正確で信頼性の高い回答を提供します。
これにより、情報の出典が明確で、ハルシネーションのリスクを低減できます。
AIを活用したノートの整理・要約
アップロードした資料をAIが自動的に整理し、要約を作成してくれるのも、NotebookLMの重要機能の一つです。
情報の把握や分析を効率化することで、大量の資料から重要なポイントを迅速に抽出できます。
Notebook Guide機能
Notebook LMには、アップロードした資料の内容を基に、学習ガイドや目次などを自動的に作成する「Notebook Guide」機能も搭載されています。
これにより、資料の構造や要点を把握しやすくなります。
NotebookLMの料金体系
NotebookLMには、基本機能を無料で利用できるプランと、機能が大幅に拡張された有料プラン(NotebookLM Plus)が存在します。
有料プランはGoogle One AIプレミアム(月額2,900円)に含まれており、個別に課金する必要はありません。
本節では、まず無料プランと有料プランの全体的な構成と位置づけを整理し、それぞれの詳細については次節以降で詳しく説明します。
項目 | 無料プラン | Plusプラン(有料) |
---|---|---|
月額料金 | 無料 | $20/月(約3,000円) |
アップロード上限 | 制限あり(例:ノート数・ファイル数) | より多くのドキュメントを登録可能 |
使用可能なノート数 | 制限あり | 上限が緩和または実質無制限 |
処理速度・応答性 | 通常速度 | 優先処理・高速応答 |
対応ファイル形式 | PDF、TXT、Google Docs など | 同左(将来的に拡張の可能性あり) |
サポートレベル | 一般ユーザー向け | 優先サポート(予定含む) |
想定ユーザー | 個人利用・学習者 | 業務利用・研究者・プロユーザー向け |
無料プランの詳細
NotebookLMは、基本機能を無料で提供しており、Googleアカウントを持つユーザーであれば誰でも利用可能です。
基本機能としては、情報の要約、質疑応答、ノートブックの作成と共有機能を使うことができます。
ただし、無料プランではファイルアップロード数や利用回数に制限があるため、使用には注意が必要です。
- ノートブックの作成数 ... 最大100個
- 1ノートブックあたりのソース数 ... 最大50個
- 各ソースの上限 ... 500,000語
- 1日あたりのチャットクエリ数 ... 最大50件
- 1日あたりの音声生成数 ... 最大3件
有料プラン「NotebookLM Plus」の詳細
NotebookLM Plusは、NotebookLMの上位プランであり、より高度な機能や利用上限の拡張が求められるユーザー向けに設計されています。有料プランは「Google One AI プレミアム」(月額2,900円)に含まれており、NotebookLM Plus単体での追加課金は必要ありません。
本プランでは、ノートブック数やソース数といった制限が大幅に緩和されており、大量の資料を扱うビジネスや研究の現場でも快適に利用できます。加えて、以下のような高度な機能が提供されます。
- ノートブック数・ソース数の上限緩和
大規模な情報管理に対応できるよう、ノートブック作成数や1冊あたりのソース登録上限が5倍以上に強化 - Audio Overview(音声による要約生成)
ノートブックの内容を音声形式で自動要約し、聞くことで内容把握が可能 - 回答スタイル・長さのカスタマイズ機能
チャットの返答文を、文体・分量の両面から調整可能。目的や文脈に応じた出力が得られる - チーム向け共有機能と利用状況の分析機能
ノートブックをチーム内で共有しつつ、誰がどの情報にアクセス・活用しているかを可視化 - 優先処理による高速応答
無料プランに比べ、サーバー処理が優先されるため、応答速度が向上
なお、今後は対応ファイル形式の拡張や、プレミアムユーザー向けサポート体制の強化も予定されています。
NotebookLMの使い方やビジネスでの活用例は下記の記事をぜひご覧ください。
NotebookLMとChatGPTの違い|どちらを選ぶべきか?
NotebookLMとChatGPTは、どちらもAIを活用したツールですが、用途や特徴に違いがあります。
以下では、両者の基本的な違い、情報の信頼性、料金プラン、適した用途について比較します。
使いたい情報による使い分け
NotebookLMは、ユーザーがアップロードした特定のドキュメントに基づいて情報を整理・要約し、質問に回答するツールです。
一方、ChatGPTは、インターネット上の広範なデータを学習しており、一般的な質問や創造的なタスクに対応します。
よって、社内情報を整理したりそれをもとに回答を得たりしたい場合はNotebookLM、そうでない場合はChatGPTがおすすめといえそうです。
情報の信頼性と出典を重視する場合の使い分け
情報の出典の信頼性を重視する場合は、NotebookLMがおすすめといえます。
NotebookLMは、ユーザーが提供したドキュメントに基づいて回答を生成するため、情報の出典が明確で信頼性が高いとされている一方で、ChatGPTは広範なデータを基に回答を生成するため、情報の正確性にばらつきが生じる可能性があります。
支払える金額による使い分け
NotebookLM、ChatGPTは共に無料プランと有料プランが用意されており、有料プランの料金はいずれも月額20ドル前後で同等程度です。
いくら支払って利用したいか、によってはNotebookLMとChatGPTの使い分けを決めるのは難しいと言えるでしょう。
NotebookLMの活用事例
NotebookLMは非常に便利な機能を持ったノートツールであるため、様々な活用方法が期待されています、
ここではNotebookLMの主な活用事例を紹介します。
研究・学術分野での利用
大学の研究室や大学院生が、英語論文や過去の研究資料をNotebookLMにアップロードし、AIによる要約・要点抽出を活用しているケースがあります。
例えば、100ページを超える論文を読み込む時間を削減し、研究仮説立案や先行研究レビューの効率を大幅に向上させています。
企業のドキュメント管理
コンサルティング会社や企画部門では、社内プレゼン資料や営業会議の議事録をNotebookLMに読み込ませ、要点の要約や論点抽出を実施しています。
特に、過去の会議ログから議題の重複や進捗抜け漏れを自動で確認できることで、議論の質向上と意思決定スピードの加速につながっています。
個人の知識管理としての活用
資格取得を目指す社会人が、テキスト教材や自作ノートをNotebookLMにアップロードし、AIによる要約・整理を通じて復習効率を高めています。
たとえば、長文の要点を対話形式で確認したり、重要キーワードを抽出して自動でQ&Aを生成するなど、学習を構造化するツールとしても機能しています。
NotebookLMを利用する際の注意点
NotebookLMを効果的に利用するためには、いくつかの制約や注意点を理解しておく必要があります。
特に重要となるのはデータの保存容量やノート数の上限、無料プランでの制限事項についてです。
データの保存容量やノート数の上限:無料版では、1つのノートあたり最大50ソースまたは500万語までという制限があり、大規模なプロジェクトではこの制限が不足する可能性があります。
無料プランでの制限事項:無料プランでは、音声概要機能が英語のみ対応であるなど、一部の機能に制限があります。
また、リアルタイムのウェブ検索機能がないため、最新情報や外部リソースを参照することはできません。
まとめ
NotebookLMは、ユーザーがアップロードしたドキュメントに基づいて情報を整理・要約し、質問に回答するAIツールです。
無料プランと有料のNotebookLM Plusプランがあり、有料プランでは追加機能が利用可能です。
特定のドキュメントに基づく情報整理や要約を必要とする研究者や学生、企業のドキュメント管理におすすめです。
有料プランの導入を検討する際は、プロジェクトの規模や必要な機能を考慮し、無料プランの制限事項を確認することが重要です。