【最新版】スマホで始めるStable Diffusion:iOS/Androidおすすめアプリ・使い方を徹底解説
昨今、画像生成AIといえば「Stable Diffusion」(ステイブルディフュージョン)が代表的な存在となり、クリエイティブの可能性を大きく広げています。 本記事では、iPhoneやAndroidスマホでStable Diffusionをスムーズに利用するための方法を網羅的に解説します。ネイティブ実行のできる専用アプリからクラウド経由のWebサービスまで、それぞれのメリット・デメリットや推奨スペックを紹介します。 「スマホでも高品質なAI画像が生成できるの?」という疑問にお答えし、最新のアプリ情報や無料・有料プランの使い分けまでしっかりと理解できる内容です。
また、弊社では「AI使いたいが、どのような適用領域があるのかわからない…」「AI導入の際どのサービス提供者や開発企業を組めばいいかわからない…」という事業者の皆様に、マッキンゼーやBCGで生成AIプロジェクトを経験したエキスパートが完全無料で相談に乗っております。
興味のある方はぜひ以下のリンクをご覧ください:
代表への無料相談はこちら

AI導入.comを提供する株式会社FirstShift 代表取締役。トロント大学コンピューターサイエンス学科卒業。株式会社ANIFTYを創業後、世界初のブロックチェーンサービスを開発し、東証プライム上場企業に売却。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにコンサルタントとして入社。マッキンゼー日本オフィス初の生成AIプロジェクトに従事後、株式会社FirstShiftを創業。
Stable Diffusion(ステイブルディフュージョン)とは
Stable Diffusionは、Stability AI社を中心に開発・公開されているオープンソースの画像生成AIモデルです。2022年8月に登場し、以下のような特徴から爆発的に普及しました。
- 高い拡張性:ソースコード・モデルが公開されており、派生モデルや追加学習(LoRA、Textual Inversionなど)も盛ん
- 無料で利用可能:商用・非商用を問わず、基本的に無償でモデルをダウンロード・改変できる
- 多彩なツール・サービス:PC向けGUIやWebアプリ、スマホアプリなどが続々と誕生
最初はPCで使う例が多かったものの、近年はスマホの性能向上やクラウド最適化により、iPhoneやAndroidデバイスでもStable Diffusionを快適に扱えるようになってきました。
スマホでの利用方法の種類
スマホでStable Diffusionを利用する方法は、大まかに3つのパターンに分けられます。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。
-
スマホ用アプリで直接実行
- iPhone/Androidどちらでも使えるアプリがあります
- スマホ本体で画像を作る方法と、クラウド(インターネット上のサーバー)で作る方法があります
-
Webサービスをスマホのブラウザで利用
- DreamStudioなどのサイトをSafariやChromeなどのブラウザで開いて利用
- インターネット上のサーバーで画像を生成するので、スマホの性能を気にする必要がありません
-
PCやクラウド上のStable Diffusion環境にリモートアクセス
- 自宅PCやGoogle Colabなどの環境を準備し、スマホから操作する方法
- 高性能な環境で生成できるので高品質な画像が作れます
スマホの性能・使いたい機能・予算などに応じて最適な方法を選ぶことが重要です。特に初心者の方は、まずWebサービスから始めるのがおすすめです。
iPhoneでのStable Diffusion画像生成の特徴・おすすめアプリ
iPhoneやiPadでもStable Diffusionを快適に利用できるようになりました。iOS端末ならではの特徴と、おすすめのアプリを紹介します。
iPhoneでの画像生成の特徴
iPhoneやiPadでは、アプリをダウンロードするだけで簡単に画像生成ができます。主に2つの方法があります:
-
スマホ本体で画像を作成する
- インターネット接続がなくても使える
- 新しいiPhone(iPhone 13以降が目安)なら1分程度で画像が作れる
- 古いiPhoneだと時間がかかったり、うまく動かないことも
- バッテリーの消費や発熱に注意が必要
-
クラウド(インターネット上のサーバー)で画像を作成する
- スマホの性能に関係なく使える
- インターネット接続が必要
- 一部のアプリでは有料プランが必要な場合も
最新のiPhone(特にiPhone 14以降)なら本体での画像生成も快適ですが、古い機種ならクラウド型のアプリがおすすめです。
おすすめiOSアプリ
iPhoneやiPadでStable Diffusionを利用するなら、以下のアプリがおすすめです。
アプリ名 | アプリ概要 | 特徴 | 料金 |
---|---|---|---|
Draw Things | iPhone本体で画像を作れる無料アプリ | - 完全無料で広告なし- 自分の好みの画風を追加できる- 写真を元に画像を変換する機能もある- 設定が多くて初心者には少し複雑 | 無料 |
AI Dreamer | クラウドで画像を作る初心者向けアプリ | - 操作がとても簡単- 1日20枚まで無料- それ以上は600~800円の買い切りで無制限に | 基本無料(追加課金あり) |
MyFaceWhen | 自撮り写真をアート風に変換するアプリ | - 自分の顔写真をいろんな雰囲気に変換- 簡単な操作で楽しめる- 基本機能は無料 | 基本無料(一部機能は課金) |
ポイント:初めての方はAI Dreamerのような操作が簡単なアプリから始めるのがおすすめです。慣れてきたらDraw Thingsのような多機能アプリに挑戦してみましょう。
AndroidでのStable Diffusion画像生成の特徴・おすすめアプリ
Android端末でもStable Diffusionを利用できます。ここではAndroid端末での利用方法と推奨アプリを紹介します。
Androidでの画像生成の特徴
Androidスマホでの画像生成には、主に以下の特徴があります:
-
スマホ本体で画像を作る方法
- 最新の高性能Androidスマホ(Snapdragon 8シリーズ搭載機種など)なら可能
- メモリ(RAM)が8GB以上あると安定して動作
- 画像1枚の生成に数分かかることもある
- アプリによって設定方法が異なり、初心者には少し難しい
-
クラウド型のアプリを使う方法
- スマホの性能に関係なく使える
- 操作が簡単で初心者でも始めやすい
- 一部のアプリでは無料枠に制限がある
Androidでは、特に初心者の方はクラウド型のアプリから始めるのがおすすめです。スマホの性能を気にせず、手軽に画像生成を楽しむことができます。
おすすめAndroidアプリ
Androidでは以下のアプリがStable Diffusion利用に適しています。
アプリ名 | アプリ概要 | 特徴 | 料金 |
---|---|---|---|
Stable Diffusion AI (SDAI) | 多機能な画像生成アプリ | - スマホ本体でもクラウドでも画像生成可能- 写真を元に画像を変換する機能あり- 設定が多く、慣れるまで少し難しい- 広告なしで完全無料 | 無料 |
Make AI Art | 簡単操作の画像生成アプリ | - テキストを入力するだけで簡単に画像生成- 詳しい設定は不要で初心者に最適- 広告を見ることで無料利用可能 | 無料(広告あり) |
starryai | 高品質な画像生成アプリ | - 1日25枚まで無料で生成可能- 「リアル風」「アート風」など選びやすい- 操作が簡単で初心者でも使いやすい | 基本無料(追加課金あり) |
ポイント:初めての方はMake AI Artやstarryaiのような操作が簡単なアプリから始めるのがおすすめです。慣れてきたらSDAIのような多機能アプリに挑戦してみましょう。
Webブラウザでの利用方法
スマホのブラウザからアクセスできるWebサービスは、アプリをインストールせずに手軽に利用できる方法です。特に端末性能を気にせず高品質な画像生成を行いたい場合におすすめです。
公式DreamStudioの使い方
Stability AI公式のWebサービス「DreamStudio」は、スマホのブラウザからすぐに利用できる便利なサービスです。
- Webブラウザで「DreamStudio」と検索するか、公式サイトにアクセス
- アカウント登録後、テキストを入力するだけで簡単に画像生成
- 新規ユーザーには無料クレジットがプレゼントされる
- 無料枠を使い切ると、クレジットを購入して継続利用可能
その他のおすすめWebサービス
DreamStudio以外にも、スマホから利用できる便利なWebサービスがあります。
- NightCafe:無料枠が多く、初心者に優しいインターフェース
- starryai:アプリ版と同じアカウントで利用可能。1日25枚無料
- Hugging Face:登録不要で試せるデモあり。手軽に体験できる
- Mage.space:シンプルな操作で高品質な画像生成が可能
Webサービスはアプリのインストールが不要で、スマホの性能に関係なく利用できるのが大きなメリットです。初めてStable Diffusionを試す方には特におすすめの方法です。
PCとの連携による高度な利用法
より高度な機能や高解像度画像を生成したい場合は、PCやクラウド環境との連携が効果的です。少し技術的な知識が必要ですが、最高品質の画像生成が可能になります。
Google Colabを使った方法
Google Colabは、Googleが提供する無料のクラウドサービスで、高性能なGPUを借りてStable Diffusionを動かせます。
- Googleアカウントがあれば無料で利用可能
- 「Stable Diffusion Colab」などで検索すると様々なノートブックが見つかる
- ノートブックを実行し、表示されるリンクにスマホのブラウザからアクセス
- PCと同等の高品質な画像生成が可能
自宅PCとの連携方法
自宅にPCがある場合は、PCでStable Diffusionを動かし、スマホからアクセスする方法も便利です。
- PCに「AUTOMATIC1111版WebUI」などをインストール
- 同じWi-Fi環境下でスマホからアクセス
- PCの高性能GPUを活用した高品質な画像生成が可能
- 様々な拡張機能や高解像度画像生成も利用できる
PCとの連携は少し手間がかかりますが、最高品質の画像生成や高度な機能を利用したい方におすすめです。
【初心者向け】画像生成の実際の流れ・プロンプトのコツ
画像生成の流れ
- アプリをインストール or Webサービス登録
- モデルデータのダウンロード(オフライン実行の場合)
- テキストプロンプトを入力して「Generate」
- 生成結果を確認し、必要に応じてプロンプト再修正
効果的なプロンプト例
Stable Diffusionで良い画像を生成するには、適切なプロンプト(指示文)が重要です。
ここでは初心者向けの実用的なプロンプト例を紹介します。
-
風景画:
A serene mountain landscape at sunrise, no people, with soft morning light, ultra realistic (穏やかな山の風景、日の出、人物なし、柔らかな朝の光、超リアル)
-
ファンタジー世界:
A mystical forest filled with bioluminescent plants and ethereal fog, in a surrealist painting style (神秘的な森、発光する植物、幻想的な霧、シュルレアリスム画風)
-
ネガティブプロンプト:
blurry, low quality, text, watermark (ぼやけ、低品質、テキスト、透かし)
コツ:できるだけ具体的にイメージを記述し、英語で書くとモデルが理解しやすいです。日本語でも生成は可能ですが、英語の方が一般的に良い結果が得られます。
プロンプトに関する詳細な解説はこちらの記事も参考にしてください。
スマホでの環境構築とスペック要件
スマホでStable Diffusionを快適に利用するには、適切な環境構築と十分なスペックが必要です。ここでは具体的な要件と注意点を解説します。
アプリインストール時の注意点
アプリをインストールする際は、以下の点に注意しましょう。
- iPhone/iPad:App Storeからアプリをダウンロードし、初回起動時に追加データ(2〜4GB程度)をダウンロードする場合がある
- Android:Google Playからアプリをダウンロードし、同様に追加データが必要な場合がある
- ストレージ容量:少なくとも5GB以上の空き容量を確保しておくと安心
特にスマホ本体で画像生成を行うアプリでは、十分なストレージ容量が必要です。クラウド型のアプリなら少ない容量でも利用可能です。
推奨スマホスペック
快適にStable Diffusionを利用するための推奨スペックは以下の通りです。
- iPhone:iPhone 13以降が快適。古い機種ではクラウド型アプリがおすすめ
- Android:メモリ6GB以上、新しいプロセッサ搭載機種が理想的
- どちらも古い機種や低スペック機種では、Webサービスやクラウド型アプリを選ぶと良い
スペックが不足している場合でも、クラウド処理型のアプリやWebサービスを選べば、端末性能に関係なく高品質な画像生成が可能です。
主要機能と使い方のポイント
Stable Diffusionには様々な機能があります。ここでは主要な機能と効果的な使い方を紹介します。
画像生成の主要モード
Stable Diffusionには以下の主要な生成モードがあります。
-
テキストから画像を生成(txt2img)
- 文章を入力するだけで画像を作成する基本機能
- 「青い空と緑の草原」のように描きたいものを文章で表現
-
画像から画像を生成(img2img)
- 既存の写真やイラストを別の画風に変換
- 例:写真を水彩画風やアニメ風に変換
-
部分的な編集(インペインティング)
- 画像の一部だけを選んで変更する機能
- 例:背景はそのままで人物だけを変更
-
画像の拡張(アウトペインティング)
- 既存画像の外側に続きを生成して拡張
- 例:風景写真の周囲を広げる
-
画像の高解像度化(アップスケーリング)
- 小さな画像を高品質に拡大する機能
初心者はテキストから画像を生成から始めて、慣れてきたら他の機能も試してみると良いでしょう。
カスタムモデルとLoRAの活用
Stable Diffusionの大きな特徴は、様々な画風や特徴を持つモデルを追加できる点です。
- カスタムモデル:アニメ風、写実的、油絵風など様々な画風のモデルがある
- LoRA:特定のキャラクターや画風を追加する小さなデータ
これらを使うと、自分の好みの画風で画像を生成できます。Draw ThingsやSDAIなどのアプリでは、これらのカスタムモデルを追加できる機能があります。
無料・有料プランの選び方
Stable Diffusionは基本的に無料で利用できますが、サービスによって無料枠や有料プランがあります。ここでは適切なプラン選びのポイントを解説します。
無料で使える方法
予算をかけずにStable Diffusionを利用する方法はいくつかあります。
- 無料アプリ:Draw ThingsやSDAIなどの完全無料アプリ
- Webサービスの無料枠:DreamStudioの初回クレジット、NightCafeの無料生成枠など
- Google Colab無料版:月の利用時間に制限はあるが無料で利用可能
無料プランでも十分に楽しめますが、生成回数や画質に制限がある場合があります。
有料プランのメリット
より本格的に利用したい場合は、有料プランも検討する価値があります。
- 生成速度が速い:待ち時間が少なく、たくさんの画像を素早く生成できる
- 高解像度の画像:より大きく、詳細な画像を生成できる
- 生成回数制限なし:好きなだけ画像を生成できる
- 商用利用可能:ビジネスでの利用が許可されている場合が多い
利用頻度や目的に応じて、無料・有料プランを使い分けるのが効率的です。
今後の展望と最新動向
Stable Diffusionは急速に進化しており、スマホでの利用環境も日々改善されています。ここでは最新の動向と今後の展望を紹介します。
スマホでのAI画像生成の進化
Stable Diffusionの技術は日々進化しており、スマホでの利用もどんどん便利になっています。
- 新しいモデル:より高品質な画像を生成できる新しいバージョンが登場
- スマホ最適化:最新のiPhoneやAndroidスマホでより速く動作するように改良
- 軽量化技術:大きなモデルをスマホでも使えるように小さく効率化
これらの進化により、将来的にはパソコンと同じくらい高品質な画像がスマホでも簡単に作れるようになるでしょう。
将来的な利用シーン
スマホでのStable Diffusion利用は、以下のような方向に発展していくと考えられます。
- リアルタイム画像加工:カメラで撮りながらすぐに画像を変換
- AR連携:現実の風景にAI生成画像を重ねて表示
- 動画生成:静止画だけでなく、短い動画クリップの生成も可能に
これらの技術発展により、スマホでのクリエイティブ表現の可能性がさらに広がっていくでしょう。
まとめ
スマホでStable Diffusionを利用する方法は、専用アプリからWebサービス、PCとの連携など多様に存在します。最新のiPhoneやハイエンドAndroidなら、スマホ本体での画像生成も実用的になってきており、アプリも次々に機能を拡充しています。
今後もスマホ向けの最適化が進み、いつでもどこでもクリエイティブな画像生成を楽しめる時代が目前です。ぜひ本記事や各種アプリを活用して、ご自身のスマホでStable Diffusionの世界を存分に味わってみてください。
AIサービス導入のご相談は AI導入.com へ(完全無料)
- マッキンゼー出身の代表による専門的なアドバイス
- 日本・アメリカの最先端AIサービスの知見を活用
- ビジネスの競争力を高める実践的な導入支援